
ボクを助けてくれるのは誰にゃ? 難しい判断を迫られる獣医師の法的義務!
問 地元で長らく愛されてきた和菓子店を経営するXは、昨日の夕方頃から、かわいがっている看板猫のダイフク(茶トラのスコティッシュフォールドのオス 8歳)の元気がないことに気づいたため、蒼天動物病院(法人化はしていない)にダイフクを連れて行った。対応にあたった看護師Aは、ダイフクの腹部に強く叩かれたような痕を発見したため、すぐに獣医Yにこれを報告した。この事案に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
1 極度に怯えたダイフクがYによる診察に激しく抵抗した場合、Xの協力を得ながらダイフクを落ち着かせる方法を試したかどうかにかかわらず、Yはダイフクの診察を拒否することができる。
2 Yは、ダイフクの診療を行った後、遅滞なく、診療簿に一定の事項を記載しなければならず、当該診療簿を、診療を完結した日から5年間保存しなければならない。
3 YがXから診断書の交付を求められた場合であっても、書類発行は個人事業主としてのYにとって過度の負担となることから、正当な理由の有無にかかわらず、診断書の交付を拒否することができる。
4 ダイフクの身体に他にも不自然な傷があることを発見したYが、何者かによってダイフクに対する虐待がなされている可能性が高いと判断した場合、Yは、遅滞なく、都道府県知事等に通報しなければならない。
5 本件診療契約は、ダイフクの恢復という結果の実現を目的とすることから、民法上の請負契約としての性質を有するが、Yは請負契約に付随する義務として、Xに対して治療方法の選択肢を説明したうえで、最終的な選択を飼主Xに委ねなければならない。