
いつもの公園だから大丈夫だと思ったんですが・・・
問 地域住民の憩いの場である田向公園の近くで生花店を営むXは、愛犬のレオ(ゴールデンレトリーバーのオス 3歳)を連れて同公園内を散歩させることを日課としていた。ある日、Xがレオをリードにつながない状態で散歩させていたところ、突然、レオが前方から歩いてきたYに向かって猛烈な勢いで突進し、襲いかかろうとした。これに驚いたYは、自らの身を守るため、やむを得ずレオの腹部を蹴り上げてレオを負傷させた。この事案に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 Xはレオをリードにつながないまま公園内を散歩させていたのであるから、Xによる不法行為が存在する。そして、Yは、自らの身を守るため、やむを得ずレオを蹴って負傷させたのであるから、Yには正当防衛が成立する。したがって、XはYに対してレオの治療費を請求することはできない。
2 肢1の場合において、Yがレオを蹴った際に足首を捻挫してしまったとしても、YはXに対して治療費を請求することはできない。
3 Yが自らの身を守るためレオのお腹を強く蹴り上げた結果、レオが死んでしまった場合であっても、Xによる不法行為が存在する以上、Yには正当防衛が成立し、YがXに対して損害賠償責任を負うことはない。
4 肢3の場合において、Yの反撃行為が防衛の程度を超えた過剰防衛と評価されるときは、YはXが被った損害の全額を賠償しなければならない。
5 Yがレオではなく、大地震による施設の倒壊により動物園から脱走してきたサルに襲われた場合、何ら不法行為が存在しない以上、Yが自らの身を守るためこのサルを負傷させれば、サルの所有者からの損害賠償請求を免れない。