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社会契約論(ルソー著 桑原武夫・前川貞次郎訳 岩波文庫)

学習院大学の政治学科には西洋政治思想史という講義もあったのですが、私は他の講義との調整がつかず履修できませんでした。ただ、西洋の政治思想に対する関心自体はありましたから、ルソーとか、クーデンホーフ・カレルギーとかの本を買って読んだりしましたが、正直、あまりよくわかりませんでした。理解が進んだのは、大学卒業後に日本の法学を学んでからですね。

「法学をやったら、なぜ政治学科の話がわかるようになるんだ?」って思うかもしれませんが、実はつながっていたんですね。これを歴史から学んだ賢人の知恵と受け止めるのか、あるいは、大衆を支配するための便法にすぎないと捉えるかは立場にもよるでしょうけれど、確かに、現実社会の法制度を説明するうえでは今日においても十分通用する、非常によくできた話だなと今では実感しています。

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